2024/09/13 / 住まいの雑学
人工芝が溶けるって知ってますか?そのメカニズムと対策とは?
せっかくお庭を計画するなら、自然豊かに緑を取り入れていきたいですよね♪
しかし、天然芝を貼るのは今後のメンテナンスや管理が少し不安…
という方も多いのではないでしょうか。
お庭に緑を取り入れたい!という夢をローメンテナンスな人工芝で叶えてみませんか?
今回は人工芝をお庭に取り入れる上でのポイントをご紹介します。
1.知っておきたい人工芝の特徴とは
人工芝と聞くと、どうしても緑色が強くて本物の芝には劣るのでは…という方や、すぐ張替えになるんでしょう?というイメージをお持ちの方も多いかと思います。
実は、人工芝の性能や見た目は進化しており、よりリアルな見た目、触り心地、高品質になってきています。
小さなお子さまやペットにも安心して使える防臭・防炎・静電気抑制などの嬉しい効果のある人工芝もありますよ。
2.太陽光がもたらす人工芝への影響
人工芝はローメンテナンスなお庭づくりができるため、今までも多くのご家庭で使われてきました。
しかし、最近では温暖化や異常気象による太陽光・猛暑の影響で人工芝の表面温度が上昇。
それに伴い不具合が発生してしまう事例が出てきています。
主には住宅の窓ガラス、またはお庭のガーデンルーム・テラス屋根・カーポートなどのパネルに強い太陽光が当たり、その反射熱が人工芝に影響を与えているようです。
反射光が特に重なる場所では一時的に人工芝の表面温度が高温となり表面がとけるといった現象が出るようです。
(※95℃を超えた場合に発生)
【解決ポイント】
①日除けをつける
⇒直接窓ガラスやパネルに太陽光を当てないことで反射熱を防ぎます。
室内への日差しもカットできるのでお庭にはぜひ日除けを取り入れることをおすすめします
②反射熱の現象が起きる部分は仕上げを変える
⇒住宅の窓の位置やお庭の計画上、どうしても太陽光の反射自体を避けることができないことがあります。
また、残念ながら人工芝が溶けるか否かは施工してみないとわかりません。
施工後に人工芝が溶けてしまった・・・
その場合は反射光が集まるところの仕様を人工芝以外のもので計画しなおしてみるのもひとつの手です。
太陽光の当たり方はお住まいになって初めて分かることもあります。
最寄りの専門店でリフォームの相談をしてみましょう。
3.人工芝で子供・ペットが快適に過ごすには
お子さまやペットと遊ぶ日中のお庭・地面は一体何度になるのでしょうか。
実際にお庭の温度を測ってみると…
■ 外気温が35℃の日に計測 ■
アスファルト……60℃
人工芝……ひなた部分:56℃ / 日陰部分:45℃
土………ひなた部分:50℃
なんと日中は太陽光により人工芝の表面は50度以上になっていました。
お子様・ペットがお外に出る際は、打ち水を行う・日除けを準備するなどして表面温度をできるだけ下げてから快適に遊びましょう。
また、はだしでも気持ちのいい人工芝ですが、夏の暑い時期は念のため靴を履いて過ごすようにすると安心ですね。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
人工芝の上に限らず、窓やパネルの反射熱で庭に置いていた段ボール等から発火した事例もあるようです。
お庭で遊んだり、バーベキューをした後はしっかり片づけましょう。
人工芝への理解を深めて、ぜひお庭に取り入れてみてくださいね!