玄関へと導くアプローチや、お庭へ続くアプローチ。「アプローチ」は、おうちの方は毎日のように歩く場所であり、来客を迎え入れるおもてなしの心を表現する空間でもあります。本日は、素材や形にこだわった歩くのが楽しくなるアプローチをご紹介します。

建物の外観や、お庭のテイストに合う素材や色味をアプローチに使用することで、おうちやお庭がより魅力的になります。おうちの”顔”とも言われる門まわりや、アプローチにどんな素材や色味を使うかによって、かっこいい、和風、ナチュラル、リゾート風などのスタイルが確立するといっても過言ではありません。

敷地の広い駐車場も、アプローチの素材や色味を変えることで、メリハリのある、オリジナリティーを出せる空間になります。目地の入れ方や素材を変えることで、来客の方には駐車する場所の目安にもなりますね。お車が乗っても大丈夫な下地や厚みのある自然石、タイル、コンクリート平板、レンガなどをアプローチに使用することで、アプローチ兼駐車場としても使用できます。

お庭へいざなうアプローチ。室内に抜ける視線や、お庭でくつろぐ際の外からの視線を程よく遮る木目調のスティックや植栽。アプローチの動線を工夫することで、視線を誘導することもできますよ。

直線のデザインやコンクリート、落ち着いた色味の自然石やコンクリート平板などは、「シンプル、モダン、かっこよさ」を表現するのにおすすめ。スッキリとした印象や、シャープな印象を持たせることができます。植栽の緑が映えるので、ぜひ取り入れてみてください。

曲線のアプローチは、「ナチュラル、やわらかさ、かわいらしさ」を表現するのにおすすめです。乱形自然石やレンガなど、角を揃えない不揃いな形が自然なやわらかさを生み出します。

コンクリートや洗い出しのアプローチや駐車場も、角を丸くすることでやわらかな雰囲気を作ることができますよ。

道路から玄関までの距離が近く、階段が必要な環境でも、ひと味違うアプローチを作ることができます。敷地に合わせた形の階段や、動線も門塀の後ろを斜めに通るよう工夫したり、階段の段差の部分も黒色の塗り仕上げとタイルの部分との色味や出幅を変えることで、浮遊感のあるフロート階段に。小さなこだわりが光るアプローチです。

１段目を広く踊り場のようにとることで、来客の方がインターホンで話す際やポストに用がある際も落ち着いて立ち止まれる空間に。小さなお子さんが家を出る際にも、道路までのワンクッションとして安心できます。また、１段目に入れた細長い２本のアクセントラインが、視線を自然と２段目、３段目の階段の方へ導きます。
少しの工夫が人を迎え入れ、玄関へと導くおもてなしの心を感じる、あたたかみのあるアプローチに通じるのですね。

いかがでしたか。おうちやお庭の入口であるアプローチをこだわることで、来客の方をもてなしたり、おうちやお庭を引き立ててくれる空間になります。ご家族の方も毎日のように歩くアプローチ。お気に入りの素材や形で魅力的な空間にしてみませんか。