グランド工房

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2023/11/17 / 外構 樹木・植物・メンテナンス

レンガやコンクリートにつく白い粉って何?

レンガやコンクリートにつく白い粉って何?

レンガやコンクリート製品の表面に白っぽい粉がついているのを見たことがありませんか?薄い場合は時間が経てば自然と消える場合もありますが、放っておくと固まってなかなか落としにくくなる場合もあります。
本日は、レンガやコンクリートにつく白い粉の正体と、そのメンテンス方法をご紹介します。

1.白い粉って何?

白い粉って何?

レンガやコンクリートにつく白い粉。これは「白華(はっか)」または「エフロレッセンス」といいます。
自然石やレンガ、タイル、コンクリートなどの外構工事でよく使う素材は、アルカリ水を吸い上げやすい性質を持っています。コンクリートやモルタルの中に含まれる水酸化カルシウムが雨水や雪、霜などに溶け出し、空気中の二酸化炭素に反応して炭酸カルシウムという白い粉になります。

白い粉って何?

レンガやタイル、コンクリートブロックなどの目地や、雨水の通り道になる所などに白華は出やすいです。また、気温が低くなる冬季や、湿度の高い梅雨時期に白華は発生しやすいです。雨風に当たる環境では白華の発生は完全に防ぐことは難しいですが、白華自体は製品の欠陥ではなく、耐久性を損なうものではありませんのでご安心ください。

2.お手入れ方法

お手入れ方法

白華の見た目が気になる場合は、濃くこびりつく前にお手入れしてあげるとよいですよ。


手順
①水洗い
②ブラシや高圧洗浄で表面をこする
③こびりついた白華は削る
④周囲の養生(植物、金属、車など)
⑤酸性洗剤塗布
⑥水で洗い流す

お手入れ方法

まずは、白華がでている部分に水をかけたり、高圧洗浄で表面の汚れを落とします。ブラシやたわしでこすったり、高圧洗浄ならこびりついている部分に水圧をかけてある程度白華を落とせる場合もあります。

お手入れ方法

白華が濃く、こびりついている部分は、皮すきやマイナスドライバーなどである程度削り落とします。その際、レンガやタイルなどを傷つけないように注意しましょう。

白華は炭酸カルシウムというアルカリ性の性質を持ちます。白華を落とすには酸性の洗剤を使います。白華を除去する専用の洗剤もありますし、軽い白華であればトイレ用の酸性洗剤やクエン酸を試してみてはいかがでしょうか。
(※トイレ用洗剤などは白華除去専用の洗剤ではないので、自己責任でお願いします。)

酸性洗剤を使用する際は、ゴム手袋や防護用メガネなどの着用、周りに植物や金属、車などがある場合は移動させるかしっかり養生をしてください。地植えの植物が近くにある場合は、事前に水やりをしておくことをおすすめします。

お手入れ方法

酸性洗剤が飛散しないよう、刷毛やローラーで塗ると良いですよ。
白華している部分に酸性洗剤を塗ると、シュワシュワと泡立ち化学反応を起こします。時間を置きすぎると酸の影響でレンガやタイルなど材質に影響が出る場合があります。酸性洗剤を塗布した後はできれば5分以内に水でしっかり洗い流しましょう。

3.まとめ

いかがでしたか。外構やお庭を工事して、気温が下がってきたこの時期に白華現象が出てびっくりしている方もいらっしゃるかもしれませんね。白華が起きる原因や、メンテナンス方法を知っておけば少し安心できるのではないでしょうか。年数が経てばだんだん白華は落ち着いてきますが、固まってしまうとお手入れも大変になります。気になる場合は早目にお手入れしてみてくださいね。

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