2023/10/20 / 樹木・植物・メンテナンス
秋の香りに癒される!今流行りのキンモクセイ
どこからか甘く懐かしい香りが鼻をかすめて「あっ!キンモクセイの季節か」と秋を感じたことはありませんか?最近、キンモクセイの香りが人気で、香水やシャンプー、ハンドクリームなど、様々な商品に使われています。
本日は、お庭にも植えたくなるキンモクセイの魅力をご紹介します。
キンモクセイの最大の特徴は何といっても「香り」です。春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)は「三大香木」と呼ばれるとくに香りが美しいとされる樹木です。花の香りが好きな方は季節ごとに香りを楽しめる三大香木をお庭に植えてみるのもいいかもしれませんね。
キンモクセイの香りには、リラックス効果や安眠効果があります。また、香りは午前中が強く、夕方以降は落ち着きます。癒されたい、ぐっすり眠りたい日には入浴剤やアロマオイルなどでキンモクセイの香りに包まれてみてはいかがでしょうか。
キンモクセイは常緑樹で、一年中緑の葉をつけています。日当たりと風通しが良い場所は元気に育ち、生垣や隣地、道路など視線が気になる部分のプライバシー対策として植えることもできます。
常緑樹は葉が落葉しないということではなく、年間を通して古い葉と新しい葉が徐々に入れ替わり落葉します。隣地際や道路際に植える場合は落ち葉の掃除ができるくらいのスペースを考慮して植えると良いかもしれません。
放っておくと樹高が5m~8m程度まで高くなり、枝が込みやすくなるため、花が咲き終わった11月頃や、冬2~3月頃に剪定をするのがおすすめ。お手入れしやすい高さに抑えて不要な枝を剪定することで、風通しを良くし、病気や害虫がつくことを防ぎます。
キンモクセイの精油には抗炎症効果、抗酸化作用、痛みや疲れを和らげる効能があり、肌質改善効果もあるといわれています。スキンケアやバスグッズに使用されるのも納得です。また、薬膳の分野では「桂花(ケイカ)」として知られており、体の酸化を防ぐ「抗酸化作用」があると言われ、古くからお酒や食用花、お茶として多用されてきました。
「桂花茶」はキンモクセイの花を乾燥させたものです。甘い香りが高く、そのまま煎じたり、紅茶や烏龍茶などに混ぜたりします。
「桂花陳酒」はキンモクセイを白ワインに漬けたものです。
温中散寒(お腹を温め寒さを散らす)や理気(気の巡りをよくする)効果があるといわれています。
その他にもキンモクセイのシロップ漬けは杏仁豆腐のトッピングや、ケーキや紅茶などに混ぜるとおいしいですし、塩とキンモクセイの花を交互にビン詰めしたモイストポプリは香りを長く楽しむことができます。バスソルトとして使うこともできますよ。お庭でたくさんキンモクセイのお花が咲いたら作ってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか。実は花が咲いて3日~7日程度で散ってしまうキンモクセイ。開花の時期が短いので、キンモクセイの香りを楽しめるのは貴重な時間です。庭木としても楽しめるキンモクセイ。風水の観点では、裏鬼門(南西)にキンモクセイを植えると香りで邪気を払い、良い運気を招くとされています。キンモクセイをお庭に植えて秋の訪れを香りで感じる体験してみませんか。
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