2023/07/21 / 外構 お庭
車椅子生活も快適な外構・ガーデン
怪我や病気などで車椅子が必要な生活になった時、毎日過ごすお家で不便な思いをするのは大変です。
本日は快適で豊かな生活を送れるユニバーサルデザインにリフォームされた実例を通して、外構やガーデンのアイデアをご紹介します。
車椅子で移動する時に不便だなと感じるのが段差。スロープで高低差を解消するには結構距離を必要とします。
これからご新築を建てられる方はスロープを無理のない勾配で作れる動線を確保したアプローチを検討するのも良いと思います。
リフォームでスロープを作りたいというご要望も多いです。リフォームでスロープを作る場合、既存物や高さの関係で勾配がきつくなってしまう場合があります。電動車椅子なら上ることができる勾配、押してもらえば上ることができる勾配など、車椅子に乗る方の状況に応じたスロープを作ることが大切です。途中に車椅子でも上り下りできる緩やかな段差を一部設けることでスロープの勾配を抑えることもできます。
車椅子の回旋に必要なスペースもあります。
引き戸の門扉は車椅子に乗りながら開け閉めしやすく使い勝手が良いですよ。
緩やかな階段や手すりがあれば上り下りできるという方もいらっしゃいます。両側の手すりを持ち上り下りする場合は手すりの設置位置に注意しましょう。
手すりのデザインも握りやすい円形、楕円形、手のひらやひじで体重を支えるための持ち手の幅があるものなど様々です。
段差が小さくゆとりのある階段は小さなお子さまやわんちゃんにも優しいですね。
家の裏側や側面の通路部分など、雑草対策として防草シートを敷き、その上に砂利を敷くことはよくあります。砂利は大きすぎるとゴツゴツして歩きにくく、小さいと敷き広げるのに量が必要なのと、雑草が根を広げやすくなってしまいます。
雑草対策でよく使う直径2cm程度の砂利は、足の全体を使い踏みしめていくような歩き方ができる絶妙な大きさで、砂利の上を歩くことでリハビリにもなるそうです。
「ジャリ、ジャリ」と歩くと音が出るので防犯対策にもおすすめです。
人工芝のふわっとした踏み心地もあまり体が慣れていない感覚で、一歩一歩を確実に歩くというリハビリになるそうです。
わんちゃんが駆け回るドッグランの素材としてもおすすめです。
砂利敷きや人工芝は雑草や虫の繁殖を抑制でき、お庭に出やすい環境になります。
見晴らしの良いガーデンルームは室内からの動線も良く、日光浴や窓を開けて心地よい風を感じることができる趣味の部屋。
手の運動にもなるレザークラフトに没頭できるお気に入りの場所なのだそうです。
照明をつければ夜もゆっくり過ごせる空間です。
いかがでしたか。車椅子生活になり、お家と外構、お庭のリフォームをしたことで、かなり活動的になったそうです。庭のベンチに腰かけてわんちゃんが遊ぶのを見てゆっくり過ごしたり、植物の成長を楽しむなど、素敵な時間も増えました。
『人々が持つさまざまな個性や違いにかかわらず誰もが利用しやすく暮らしやすい設計』であるユニバーサルデザインを取り入れて、暮らしを快適にしてみませんか。