2023/04/14 / 外構 お庭
暮らしにデザインと安心を 意外と大切な階段の役割
門まわりやお庭の動線で毎日通ることも多い階段。意外にもお家と外構のデザインの要であり、日々安心して行き来するための大切な場所なんです。本日は、ちょっとした工夫で暮らしに安心感が増える階段の大切な役割をご紹介します。
高低差のある敷地の場合、駐車場からお家までの動線に階段がある場合がほとんどです。玄関ポーチまではハウスメーカーでタイル張りがされており、門まわり、駐車場などの外構工事を後から施工することも多いですよね。洋風、和風、シンプルモダンなど、こだわって建てた住宅をより素敵にみせることができる外構。住宅の雰囲気と調和する素材を使い家との一体感が生まれます。
階段は外構の中でも動きが生まれる場所。レンガや自然石、タイル、コンクリート製平板、砂利の洗い出し仕上げなど、色味も風合いも様々な素材で作ることができます。目に留まる場所だからこそこだわってみませんか?
シンプルなコンクリートでも、形でデザイン性と動きをつけることもできます。自然石や植物など自然素材に囲まれた環境だとコンクリートの無機質さがコントラストになり映えますね。
白い外壁に黒い玄関ドアのお家。外構も白、黒、グレーの3色でまとめました。壁や階段の色の塗り分け、タイルやボーダーのラインがアクセントになりつつモノトーンで統一感のある門まわりに。足取りも軽やかに玄関へ誘われますね。
小さなお子さんから高齢者まで誰もが安心して上り下りしやすい階段にしたいですよね。
段差を均等にする、段差が大きすぎないように段数を設定するのはもちろんですが、一段一段の踏面(床の奥行)にゆとりをもたせると踏み外しを防止したり、何段も雪崩れるように転倒することを防ぐことにもつながります。
手すりを設置するとより安心ですね。ゆとりのある階段は見た目にも重厚感が生まれます。
ゆるやかなスロープを設置するには高低差によっては距離をたくさん必要とする場合があります。スロープの設置が難しい場合でも階段の奥行と幅にゆとりをもたせ、段差を小さくすることでベビーカーや車いすを押しながら進むこともできます。
玄関ドアから道路までにクランクする(直線ではなく蛇行させる)階段を設けることで、お子様の急な道路への飛び出し防止にもなります。
段差がわかりやすいように段鼻(段差の先の部分)の色や素材を変えると落下やつまづき防止になります。
階段があるアプローチの場合、夜でも安心して歩けるように足元を照らす照明を設置しましょう。玄関まで灯りが優しく誘導してくれるような配置にするのがおすすめです。フレームやカーポートなどに設置するダウンライトや、樹木や壁を下から照らすスポットライト、高さの種類豊富なポールライトなど、照らし方も様々です。
蹴込を引っ込めて浮遊感のある階段。下地の工夫や自然石の厚みを利用して作るデザイン性のある階段です。ラインライトを設置することで段差もわかりやすくさらにかっこよく外構もお庭も暗い時間でも安心して歩けるライティング計画がとても大切です。デザイン性も上がり昼夜問わず過ごしやすくなるだけでなく、防犯対策にもつながります。
いかがでしたか。日々の暮らしに寄り添う階段。ストレスなく安心して暮らせるようこだわって計画してみませんか。