2022/10/28 / 外構 お庭 樹木・植物・メンテナンス
落葉樹の足元に植えたいグランドカバー5選
紅葉の見頃も終わると落葉し、枝だけの少し寂しい冬の姿になる落葉樹。落葉樹の足元に冬でも葉が残るグランドカバーを植えることで、寒い季節も彩りのあるお庭を楽しむことができます。葉色や花で彩る『落葉樹の足元に植えたいグランドカバー5選』をご紹介します。
ヒューケラは常緑多年草で、葉色が赤、紫、オレンジ、黄緑、緑、黄、黒、シルバー、斑入りなどバリエーション豊かです。冬でも鮮やかな葉が足元を彩ってくれます。日差しが強い所に植えると葉焼けしてしまいますが、落葉樹の足元だと夏は木陰になるのでおすすめです。葉の形も特徴的でかわいらしい和風にも洋風にも合うカラーリーフプランツです。
▲色違いのヒューケラを寄せ植えするのもいいですね。
クリスマスローズは12月後半から3月にかけて花を咲かせます。白、ピンク、緑、紫、黄、黒、アプリコットなど花色の種類も豊富で、花の少ない冬に下向きに可憐な花を咲かせてくれます。花弁の形もシングル(一重)、セミダブル(半八重)、ダブル(八重)など多彩なので、お気に入りのクリスマスローズを見つけてみてはいかがでしょうか。切り花やドライフラワーにして飾るのもおすすめです。
花がない時期でも存在感のある緑色の葉が残ります。真夏の直射日光が長時間当たる場所は苦手ですので、落葉樹の足元など明るめの日陰、半日陰になる場所に植えましょう。
オタフクナンテン(お多福南天)は漢字からもわかるように縁起の良い木で、花言葉は「福をなす」「良い家庭」「機知に富む」「私の愛は増すばかり」です。「難を転じる」という語呂合わせから、鬼門に植えるのもオススメです。オタフクナンテンの魅力は葉色の変化。夏場は黄緑がかった色になり、寒くなると葉が真っ赤になります。午前中に日光をたくさん浴び午後は半日陰になるような場所だとより赤みが鮮やかに出ます。
オタフクナンテンはぷっくりと丸みを帯びた葉がかわいらしく、樹形も自然と球体に育ちます。成長もゆっくりな低木なので剪定などもそれほど必要ではなく、育てやすいです。和庭にも洋風のお庭にも合いますよ。
ヤブコウジは『万葉集』にも「山橘」の名で詠まれており古くから日本人に愛されている植物です。ツヤのある濃い緑色の葉は和風のお庭に合わせやすく、斑入りのヤブコウジは洋風のお庭にもよく合います。日陰や寒さに強く、冬に赤くて小さな実がなるのがクリスマスの飾りのようでかわいらしいです。
▲斑入りヤブコウジ
濃い緑葉が茂る様子が繁栄を祝う意味を表しているということで、フッキソウ(富貴草)という縁起のよい名前がつけられています。フッキソウは、直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れてしまいます。樹木の木陰になる場所や建物の日陰になる場所に植えると、1年中緑の葉を楽しむことができます。ほとんど手入れ不要で草姿の乱れもなく育ちます。
日陰や半日陰を好むグランドカバーだからこそ落葉樹の足元で元気に育ち、冬のお庭を葉色やお花で彩ってくれます。自然石との相性も良いですよ。落葉樹の足元を様々な葉の形、葉色の植物を植えて楽しみましょう。
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