2022/07/22 / 住まいの雑学 おうち時間
ギリシャ 暮らしにまつわるびっくり5選
日本では当たり前のことも、国が違えばまるで常識が違うこともしばしば。
今回は住宅・街中の設備から食文化まで、ギリシャの暮らしにまつわるびっくりしたこと5選をご紹介します。
日本のようにコインパーキングがたくさんあるわけではなく、車は路上に駐車するのが普通のようです。車庫の出入り口の前や、駐車禁止の場所以外はずらりと車が停まっています。そのためか、みんな縦列駐車はお手の物。狭い場所でも難なく縦列で停められます。
普段はとてもフレンドリーでシガシガ(ゆっくりゆっくり)がモットーのギリシャ人ですが、車やバイクの運転となると話は別です!
クラクションは常時聞こえますし、バイクもヘルメットを被らずに結構な速度で走っています。ちょっと運転するの怖いなー、と思ってしまいました。
写真にもスズキやヤマハの看板が見えますが、日本車も人気なようで、よく走ってますよ。
さらに、ほこりまみれでかなりへこんでいる車、大破しているといってもいいくらいの車を見ることが多いです。
洗車する文化があまりないのかな?と思っていましたが、意外にも日本と同じようにガソリンスタンドには洗車コーナーもちゃんとあります。
ですが、洗車した車を翌日みて納得。風でアフリカからの砂やほこりが運ばれてくるようで、一日で汚れてしまいました。日本でいう、黄砂のような感じですね。ガレージがなければ、洗ってもすぐ汚れてしまうのも理由のひとつかもしれません。大破した車が走っているのは、単純にあまり気にならないから、だそうです。
日本では温かい便座にウォシュレット、果ては消臭、消音効果まであるハイテクなトイレが、家庭でも公共施設でも一般的ですよね。
ギリシャでの一番のカルチャーショックは、トイレと言っても過言ではありませんでした。
冬でもひんやり冷たいですし、トイレットペーパーをトイレに流すことができません。備え付けのゴミ箱に捨てなければならないのですが、慣れるのに時間がかかりました。これは配管が細いため、詰まりなどのトラブルが非常に多いのが理由だそうです。
▲「紙をトイレに流さないで!」このような注意書きもよく見かけます。
新しい建物では流せるところもあるようですが、まだまだ多くはありません。
逆に、ギリシャの人が日本の至れり尽せりのきれいなトイレを見たらびっくりしそうですよね。
日本のようにどこにでもトイレがあるわけではなく、駅にさえ公共のトイレはないので、外出先ではひと苦労です。
日本では生鮮はスーパーで買うことが多いですが、ギリシャではあちこちで直売のマーケットが開催されています。
地域によって曜日は違うそうですが、どのマーケットも大賑わいで生き生きとしています。みんなカートを持参して、いっぱいになるまで買い溜めします。
写真は無農薬栽培のマーケット。通常のマーケットよりすこし値段はお高めだそうですが、「健康は食から」という意識の人が多いこの国。どんな栽培方法で、どんなルートで売られている物なのか、関心が高い人が多いようです。
新鮮な果物や野菜が山積みになって売られています。スーパーで買うよりも大抵安く、美味しくて質の良いものがたくさん手に入ります。そのおかげなのか、食卓にメインに肉や魚がなくても満足できるほど、野菜を使ったボリューミーな家庭料理のレシピも豊富です。
買うときは個数ではなくキロ単位で値段を計算してもらいます。ときどき気のいい店主さんがおまけしてくれることも。宣伝なのか、自分の商品を美味しそうに食べながら販売している店主さんも見かけました。
野菜、果物、魚などの他、美味しそうなギリシャのスイーツや、名産であるハチミツなども売られています。
ギリシャ人は甘いものが大好きな人が多いのか、びっくりするくらい甘いお菓子が多いです。
街中を歩いていると、街路樹の幹が白く塗られていることがあります。
最初はいたずら?とも思ったのですが、頻繁に目にするので尋ねてみたところ、これは石灰などを混ぜたもので、どうも防虫の効果があるそうです。
美観的には「?」という感じですが、日本ではあまり見かけない、ちょっと不思議な光景ですよね。
調べてみると、他の国でも、樹をこのように白く塗っている国があるようでした。
防虫の他、車のライトに反射しやすくするためなど、諸説ありそうです。
ヨーロッパ圏の主食はパンやジャガイモというイメージがありますよね。
実はお米もよく食べられています。スーパーには日本でもお馴染みの粘り気のあるお米の他、タイ米や雑穀米などたくさん並んでいて、日本よりも種類が豊富な気がします。
日本のようにお米だけで炊いて食べる、という方法ではなく、野菜などと一緒に調理して食べることが多いようです。
ヨーグルトやレモン汁をかけて食べることも。そのためか、キロ単位で売っているわけではなく、小さなパッケージで売られています。
パンもお米も毎日食べるというわけではないので、主食という概念があまりないのかもしれません。
こちらは「ドルマダキア」と言う伝統料理。ブドウの葉っぱに、お米や肉などを包んであります。
桜餅や高菜を連想してしまいますが、こちらは癖がない味で、一口サイズなのでどんどん食べられそうです。
お米とミルクを煮て、シナモンをかけて食べるライスプディングも人気です。
お米のスイーツと聞くと、初めは少し抵抗があったのですが、やさしい甘さでとても美味しいです!
違う文化はもちろんですが、逆にこれだけ距離が離れているにも関わらず、共通の文化があることにも驚きました。
当たり前と思っていたことが、世界では当たり前ではなかった!と思うと、ちょっと不思議な感じですよね。ギリシャといえば、ヨーグルトと神話くらいしかイメージがなかったのですが、この地に住む人々の暮らしを見ていると「へえー!」と思うことがたくさんあります。楽しんで読んでいただけていたら嬉しいです!