グランド工房

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2022/01/17 / 住まいの雑学

電柱って移設・撤去できるの?

敷地内や家の前の電柱の移設や撤去
1.家の前や敷地内に大きな電柱…

敷地内もしくは家の前にそびえたつ電柱。

土地だけの状態のときはたいして気にならなかったけど、実際に住んでみると気になる位置にあったり、駐車がしづらいなど生活に支障をきたす場合もあります。

この大きな電柱、いったいどうしたらいいのでしょう。

2.移設・撤去はできる?

古い電柱の場合、使用されていないものであれば撤去が可能です。
昔に設置されているものは老朽化が進んでいるため、台風や地震にて倒壊する危険性が高いため、そのまま残しておくよりも撤去したほうが良いでしょう。

しかし電線が通っていて、使われている電柱は撤去できませんので注意が必要です。

移設に関してですが、必ず移設ができるという保証はありません。
また移設が可能であっても基本的に費用は移設を申し出た施主負担となります。

移設箇所など色々な制限も考えられますので、まずは「電力会社」に相談しましょう。

3.電柱の移設場所

電柱の移設・撤去

敷地内に電柱がある場合

敷地内にある電柱の移設をしたい場合、原則 敷地内から敷地内の別の箇所への移設となります。

公道へ移設してほしい。と思うのが普通かもしれませんが、もともとその敷地内に電柱を立てたのは「通行人の安全の確保」が考えられ、自治体も敷地内への電柱の設置を認めています。

それを公道へ移設することで、あらゆる問題が起きかねますので、移設してほしいと訴えても要望が通ることは厳しい場合がほとんどです。

 

家の前(公道)に電柱がある場合

敷地外ではあるものの、家の真ん前で生活に支障をきたす場合も考えられるかと思います。

そのような場合は、現在の位置から直線上での移設はできる場合があります。
しかし移設することで、我が家は生活がしやすくなったが、隣地の人は生活がしづらくなってしまった…ということもあり得ますよね。

 

それから近隣トラブルになるということも考えられますので、移設箇所については、「移設希望者」「近隣住人」「電力会社」にてしっかり話し合う必要があります。

4.移設費用の負担は?

電柱の移設・撤去の費用
電柱は公共のものなので、自治体もしくは電力会社に負担してもらいたいと思うのが常ですが、原則として移設を申し出た施主が負担ということになります。

業者によって費用は変わりますが、電柱1本あたり20~25万円はかかると思っていたほうがいいでしょう。

5.移設・撤去までの流れ

まず電柱の移設・撤去の場合は、その電柱を管理している「電力会社」や「NTT」に相談します。
電柱には「電柱番号」というものがプレートで貼ってありますので、その番号とお住まいの住所を伝えると場所はすぐにわかります。

KDDIなどの携帯会社のプレートが付いている場合はこちらにも連絡をします。

次に現地確認です。
撤去の場合は、その電柱が使われているのかいないのかの確認、
移設の場合は、どの範囲であれば移設しても問題がないかの確認を行います。

現地確認から移設までは、3~4か月ほどかかる場合があります。
電柱の移設や撤去は余裕をもって依頼するようにしましょう。

電柱移設・撤去までの流れをまとめますと、

①電力会社へ連絡し、電柱番号と移設(撤去)希望を伝える
②現地の確認をしてもらい、移設希望場所を伝える
③実際に移設や撤去が可能なのか検討、見積提出
④契約
⑤工事着手 …となります。

6.まとめ

電柱が敷地内にあるという理由でその土地価格が安いという点も考えられます。

本当にそこに電柱があって問題がないのか?移設したいと思ったときに移設ができるのか?よく調べた上で決断しましょう。

また土地を購入前に電柱の位置がどうしても気になるようでしたら、電力会社に相談してみると教えてくれると思います。

今回の電柱に限らず、皆様の土地選びに後悔がありませんように…

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