グランド工房

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2021/06/07 / 住まいの雑学 外構

減災エクステリア カーポート編

台風や豪雨、大雪などの自然災害による被害で少なくないのがカーポートの被害です。
カーポートは大きな構造物なので、被害を受けると大切な車だけでなく、
時には住宅や人などへの重大な二次被害が発生する危険もあります。
そのようなカーポートで備えることのできる減災対策はどのようなものがあるでしょうか?

▪️ポイント① 強度の高いカーポートを選ぶ

カーポートには基本的に耐風圧強度や耐積雪強度が設定されています。

耐風圧強度とは風速何mの風にたえられるかを数値化したもので、
例えば、耐風圧強度38m/秒相当であれば、「風速38m/秒に耐えられる強度」ということになります。
ただし、これは目安であり、商品を保証する値ではありません。

そして、耐積雪強度とは屋根の上に積もる雪の高さが何㎝まで耐えられるかを数値化したものです。
例えば、耐積雪強度が20㎝相当であれば、「屋根の上に積もる雪が20㎝までなら耐えられる強度」ということになり、積雪が20㎝を超える前に雪下ろしをする、という目安になります。

<強度の強いカーポートはどんなカーポート?>

その① 強さを強化したカーポート(LIXIL フーゴ、カーポートSCなど)

一般的なカーポートに比べて風への強さを強化したカーポートがあります。
例えば、LIXILのフーゴやカーポートSCは、一般的な耐風圧強度は38m/秒相当であるものが多い中、
標準仕様で42m/秒相当の強さを持っています。

また、どのメーカーにも標準仕様よりも強度を高くしたラインの商品があります。

その② 最強のカーポート、折板カーポート

4本柱で屋根を頑丈に支え、スチール折板を屋根材に使っている折板カーポートは標準で耐風圧強度が46~54m/秒相当の強さがあります。

また、折板カーポートは風だけでなく、積雪にも強いです。
一般的なアクリル板やポリカーボネート板のカーポートは耐積雪強度が20㎝相当の物が多いですが、折板カーポートは少なくても50㎝相当、豪雪地域向けであれば200㎝相当の強度のものもあります。

風によって屋根が飛んだり、飛来物などによってカーポートや車が破損したりする被害を軽減してくれる、安心感抜群のカーポートです。

▪️ポイント② オプションで強度アップ

一般的なカーポートでもオプションをつけることによって、耐風圧・耐積雪ともにグレードアップさせることができます。
すでにお使いのカーポートに後付けできるものもあるので、すでにカーポートを設置済みの方はぜひ検討してみてください。

<減災対策におすすめオプション>

その① サポート柱(着脱サポート、サポートセット等メーカーにより呼び方が異なります)

片支持タイプのカーポートにつけるオプションです。
屋根を支える柱を着脱できるもので、積雪時の屋根の垂れ下がりや強風時の揺れを軽減できます。
着脱式なので必要ない時には取り外しができます。

その② 母屋補強材

屋根の奥行き方向にはしっている母屋という部材に入れる芯材です。
屋根本体の強度がアップします。

その③ 屋根材ホルダー(パネル抜け防止材、屋根ふき材補強部品等メーカーによって呼び方が異なります)

カーポートのアクリルやポリカーボネートの屋根パネルは、強風が吹いた時に屋根が風に煽られて本体ごと飛ばされるのを防ぐために、敢えて先に屋根パネルが外れるような構造になっています。
この屋根材ホルダーをつけることによって、屋根パネルが抜けにくくなり、外れた屋根パネルが飛んで行くのを防ぐことができます。
これが付いていると、台風や突発的な強風の時にもより安心することができますね。

▪️まとめ -見直そう、カーポートの備え-

これから家を建てる、カーポートを設置するという方は、どのようなカーポートをつければ減災になるのか…
すでにカーポートを設置している方は、そのカーポートの強度はもしもの時に安心できる強さがあるのか…
一度確認してみてください。

先に書いたように、カーポートは後付けオプションによって強度を強くすることもできます。

カーポートも災害時に備えることによって家族の生活をより安心・安全なものにしましょう。

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