グランド工房

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2019/11/13 / 外構

知らなかった!コンクリート目地の役割と種類


車は一家に一台。
地方においては、一人に一台があたりまえの車社会な現代。

お家を建てたら、必ずと言っていいほど必要なのは駐車スペースですよね。

一般住宅であれば、コンクリートで造る場合がほとんどですがそのときに重要な役割を果たす 目地(めじ)とは一体なんでしょう?

今回はその役割と意外と知られていない種類についてご紹介します。

1.そもそも目地とは?

文章で説明する前に、写真を見ていただいたほうが分かりやすいですね。車が止まる駐車場の床面の黒いライン これがいわゆる 目地 というものです。

実はこれ、一番の目的はコンクリートの「ひび割れ」を防ぐためのものでコンクリート仕上げの際には無くてはならないもの。ただ、むやみやたらと入れるわけではありません。一定の広さを超える場合、特にひびが入りそうな箇所に入れていきます。

どうせ入れるなら・・・この目地をうまく利用しておしゃれな駐車場にしちゃいましょう♪

2.目地の役割と取り入れ方 

■コンクリートはひび割れやすい。

まず、少しだけコンクリートの基礎知識を。
硬くてちょっとのことでは壊れないイメージのあるコンクリート。実は・・・様々は要因によってひび割れを起こしています。

ちなみにこのひび割れを、業界用語ではヘアークラック(※髪の毛のように細いひび割れを指す)と言います。

その様々な要因って一体?沈下や劣化など言い出したらキリがないですが・・・多いのは、気温の変化による膨張・伸縮。表面の温度と内側の温度差によって、体積が変化します。その体積変化を吸収するために目地を取り入れるんですね。

■では、どうやって目地を取り入れましょう?

基本的には、ひび割れを避けるために6~8㎡に一か所入れます。(※これは法律で決められてるわけではなく、あくまで目安となります)

駐車場1台分(5.5m×3m)の長方形のスペースには、少なくとも1か所は目地がほしいところですね。また注意すべきは、特に割れやすいところ。コーナー部分マンホール(雨水桝や汚水桝)・水道メーターの設備まわりまた、鋭角すぎる角は欠けやすくなります。

しかし、いくら予防をしてもヘアークラックは避けられません。コンクリートの強度上には影響はありませんので、あんまり考えすぎないようにしましょう!

3.目地の種類

さて、ここからは写真を交えて目地の種類についてご紹介しましょう。

①伸縮目地(エキスパンタイ)


(株式会社タイセイ ホームページより引用)

下がスポンジになっており、この部分でコンクリートの膨張や収縮の変化を吸収することができます。

上の黒い部分は、柔らかいスポンジが曲がりにくいようにするための補強となります。

このエキスパンタイは黒が主流ですので(グレーもあるそう★)仕上がりも シンプル イズ ベストって感じです。どんなお家にでも調和し、かつ比較的安価な目地となります

②砂利目地

コンクリートの間に70mm程度のスリットをつくり、その中に砂利を入れる方法です。洋風のご自宅であれば、イエローやオレンジ系の砂利、和風のご自宅であれば、黒やグレー系の砂利など雰囲気を合わせた色味の砂利を加えることで、またぐっとお家と調和した外構を作り出せます。

③草目地

砂利目地と同様、スリットをつくり、そこに植物を植える方法です。緑が白いコンクリートに映え、ナチュラルな駐車場になります*ただし、カーポートなど屋根がある駐車場の場合は、枯れやすいためおすすめできません。

④レンガ・ピンコロ目地

門柱や外壁の色と合わせて、レンガやピンコロ(90角)を使う方法もあります。

使う大きさや色味によって、同じレンガやピンコロでも全く違う雰囲気になります。少し取り入れるだけでおしゃれな駐車場の出来上がりです♪

⑤人工芝目地

4.まとめ

意外と奥の深かった目地の世界。さぁ、我が家にはどんな風にどれを取り入れますか?
たかが目地。されど目地。お家の顔となる大事な外構のひとつ。適正な位置に入れることを忘れず、そしてせっかく入れるならデザインにもこだわりましょう。

オンリーワンの車庫デザインとなりますように・・・

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