グランド工房

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2021/04/05 / 住まいの雑学

減災(げんさい)の対策ポイント

減災という言葉をご存知でしょうか。

【防災】と【減災】の違い
防災は、地震や水害といった自然災害を未然に防ぐ、または災害による被害を防ぐための備えを意味します。
減災は、災害後の対応よりも事前の対応を重視し、できることから計画的に取り組んで、少しでも被害の軽減をはかるようにすることです。

「まさか、自分の身にふりかかるとは思ってもみなかった」という被災者の声があります。
わたしたちのちょっとした工夫、ちょっとした気づきが、災害被害を軽減する原動力となります。

大地震や豪雨などの自然現象は、人間の力ではくい止めることはできませんが、災害による被害は、わたしたちの日ごろの努力によって減らすことが可能です。

いますぐ出来る7つの備え

①自分の身は自分でまもる『自助』、地域や身近にいる人がどうしが助け合う『共助』が大切

災害が起きた時に、まずは自分自身が無事でなければ、まわりの人も助けることは出来ません。自分の身を守る【自助】、地域や身近にいる人どうしが助け合う【共助】こそが災害時による被害を少なくするための大きな力となります。

②防災マップ(ハザードマップ)・ゆれやすさマップを確認する

防災マップ・・・大地震、津波、洪水などの自然災害 が発生した場合の被害のようすや、避難・救援活動に 必要な情報が掲載されている地図です。家族みんなで 確認しましょう。 防災マップは、市町村役場や、公民館などで配布さ れています。また、各自治体のホームページにも掲載 されています。
ゆれやすさマップ・・・地震の揺れは、地面のかたさ・やわらかさによって 変わります。地面のやわらかいところでは、小さな地震でも大きくゆれます。地面のゆれやすさを示した地 図が「ゆれやすさマップ」です。 内閣府の「防災情報のページ」で紹介されています ので、ご自宅やお子さんの通う学校などを、防災マップとあわせて確認してみましょう。

③地震に耐えれる家か確認する

 昭和56(1981)年以前に 建てられたお宅の場合は、古い耐震基準の建物では十分な強度がそなわっていない場合 もありますから、必ず耐震診断を受け、その結果に応じた補強を行いましょう。新しい耐震基準に基づいて作られた建物であっても、あくまで人命に深刻な影響が及ばないということを基にしていますので、建物が全く壊れないということではありません。また、 地盤によっては想定以上の揺れになり、建物に影響を与えることもあります。年月の経過とともに住宅も変化します。点検・整備をこまめに行うことや、万が一の際にも補修や再建の助けとなる地震保険などの経済的な手だてについても、家族で話し合っておきましょう。

④「家具の転倒・落下防止」の対策をする

大地震 のときには、多くの方が「家具類の転倒・落下」 によって負傷してしまうことも判っています。家具類の転倒・落下を防ぐ方法はいろいろありますが、建物の構造やお部屋の状況に応 じた手立てを行なうことが求められます。少 しの時間と工夫によって、あなた自身やご家族を大ケガから守りましょう。

⑤日頃から備蓄品や常備品を準備しておく

防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、普段の生活の中に組み込んで、平時に 無意識に更新されるものでまかないましょう。安価でどこでも入手しやすいものでないと、定期的に更新したり分散して置くことができません。 例えば、ティッシュやトイレットペーパー、ラップ、アルミホイル、大型ゴミ袋、水のペットボトルなどは、ある程度の量を蓄え、順々に古い方から使い、日常生活で買い足していきましょう。

⑥災害が起きた時の連絡方法を事前に確認しておく

被災した場合には、自分の状況を、自分から家族や知人に知らせるとともに、家族の安否を 確認することが重要です。ただ、災害発生時に電話が殺到すると、被災地域内における電話がつな がりにくくなり、安否確認や、消防、警察への連絡等に支障が発生します。友達同士、親戚同士な どで安否情報を素早く正確にリレーすることが大切です。安否確認には、災害用伝言ダイヤル 171などのサービスを活用しましょう。

詳しくは「災害時の電話利用方法」(社)電気通信事業者協会

⑦家族や近所の人へ普段から声掛けを行う

普段からお互いに声を掛け合うと、いざと言う時に助け合えるものです。阪神・淡路大震災で、家の下敷きになった人々の多くを助け出したのは、家族や近所の人たちでした。 大規模災害時の救助や避難などには、ふだんの近所つきあいが力を発揮します。平時から、予測できない災害に備えて、「自分でできること」、「家族でできること」、「ご近所と力を合わせてできること」などについて考えておかないといけません。

参考文献:内閣府防災情報

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