グランド工房

グランド工房

2020/06/09 / 住まいの雑学 樹木・植物・メンテナンス

早急な対策必須!困った雑草ベスト10

植物の新緑がとってもキレイで気持ちいい季節。
木や草花がイキイキしてくると、私たちも癒されますよね。

しかし、そんな草花と一緒に全盛期を迎えてしまう、私たちの悩みのタネでもあります…それは、雑草です


雑草対策の方法は大きく分けると3つ。
・雑草を刈り取る、抜く
・除草剤を使う
・雑草が生えにくく、生えても抜きやすい環境にする
(防草シート、砂利、人工芝、コンクリートなど)

コストを抑えるために自分でなんとかする!という方は、「雑草を刈り取る、抜く」「除草剤を使う」という方法で雑草対策をする方が多いと思います。

その場合は、どの雑草がどんな特性があるのか、どんな対策が適しているのかを知ると、今までよりも効率よく雑草対策ができるのではないでしょうか。

 ▼▼▼ 困った雑草ベスト10! ▼▼▼

これから、お庭によく生える雑草で、早めの対策が必須な雑草をランキングでご紹介します。

第1位 スギナ

困った雑草ランキング、堂々の1位はスギナです。栄養茎という部位はグリーンの線状の葉のようになっていて、胞子茎という部分は春の代表的な野草「つくし」となります。

とにかくすぐ生える、たくさん増える、なかなか抜けないという、雑草の困る問題を網羅しています。


◯スギナ対策
地下茎でどんどん増えるので、草抜き・草刈りで対応するのは至難の技です。
毎日草抜き作業をしないとスギナの繁殖には勝てません。

そのため、スギナを除去したいときは除草剤を使いましょう。根っこも強く、再生する力もとても強いので、除草剤も1度では完全にスギナをなくならないことも多いです。一度生えてしまったら、根気よく繰り返し対策を行う必要があります。

第2位 ドクダミ

半日陰や湿気のある場所を好んで増え、6~7月頃に白い花びらと黄色い穂をつけます。見た目の可愛らしさに反して繁殖力が強く、独特な強い匂いを持っています。また、地下茎を伸ばして繁殖するので、地上に出ている葉をとっても根が残り、すぐにまた生えてきてしまいます。


◯ドクダミ対策
地下茎を伸ばして生長する前、ドクダミが2~3㎝のうちに発見できれば根から丸ごと引き抜くことができます。しかし、大きくなったり増えたりした後になると、根からの根絶はとても困難なので、除草剤を使用するのが効果的です。気がづいたら大きく広範囲に繁殖していることが多いので、広範囲に使用しやすい液体タイプの除草剤がおすすめ。

第3位 カヤツリグサ

とても繁殖力が強い種類です。いくつかの種類があり、一年草のものや多年草のものがあります。中でもカヤツリグサの仲間の一つ、ハマスゲは多年草で固い土やアスファルトにも生えます。また、地中に地下茎を伸ばすので根から根絶するのが難しく、芝生に侵入してしまうと相当手強いです。


◯カヤツリグサ対策
芽吹きの春から梅雨時期くらいまで、遅くても花をつける前までに根から抜くのがオススメ。小さいうちなら手でも簡単に抜けます。

芝生に侵入して成長してしまった場合は芝との見分けもなかなかつきにくいので、芝刈りの際に芝と一緒にこまめに刈りましょう。

第4位 オヒシバ


(写真:ウィキペディアより)

土が固いところやアスファルトの隙間からも生えてくるとても強い生命力を持っています。地面が締め固まったグランドなどでもよく目にします。
踏んでも枯れない、根も強く引き抜きにくいので除草が難しい雑草です。


◯オヒシバ対策
根っこから抜こうとしてもブチッと千切れてすぐにまた生えてくることが多いので、除草剤での対策が向いています。また、日当たりの良い場所を好むので、オヒシバを防除した場所に他のお花などを植えて地面に影を作るようにするとオヒシバの繁殖をやや抑制することができます。

第5位 コニシキソウ


(写真:ウィキペディアより)

暗赤色の茎に小さな楕円形の葉がついていて、葉の中に暗紫色の斑点があるのが特徴です。
根元から分岐して地を這うように伸び、所々の節から根を出します。
ピークは夏ですが、初夏から秋にかけてダラダラと発生するのでなかなか手がかかる雑草です。


◯コニシキソウ対策
背が低く、小さな根をたくさん出すので、抜いたり刈ったりするよりも除草剤が効果的です。根が残っているとどんどん増えるので、根まで浸透して枯らすタイプの除草剤を使いましょう。

第6位 カタバミ

葉はハートが3つくっついたような形で、初夏~初秋の暖かい時期に1㎝弱の小さな黄色い花を咲かせます。
クローバーに似ていますが、別物です。見た目は可愛らしいですが、草丈が低いので抜いたり刈ったりがしづらく、繁殖力・生命力も強いです。芝生の庭に繁殖して芝生が負けてしまうことが多々あります。


◯カタバミ対策
除草剤の使用がオススメです。
芝生や花壇内の場合は枯らしたくない植物まで枯らしてしまわないよう、除草剤選びは慎重に。

第7位 エノコログサ

別名「ねこじゃらし」です。
見た目は可愛らしいですが、直射日光や乾燥に強く、過酷な状況でも強く生きる厄介な雑草です。


◯エノコログサ対策
穂(ねこじゃらしのふわふわの部分)をつける前に根っこから抜きましょう。
穂が付いてしまうと、抜いたり刈り取ったりする時に穂が揺れてタネが落ち、さらに増える原因となってしまいます。

第8位 スズメノカタビラ


(写真:ウィキペディアより)

繁殖力が強く、春先から一気に群生することがあります。
花言葉は「私を踏まないで」というのですが、多少踏んだくらいでは枯れません。

根は浅いですが細かい根がたくさんついているので、抜いた時に大量の土も取れてしまい、地面がボコボコになったり、新たな雑草が生えやすい状態になったりしてしまいます。


◯スズメノカタビラ対策
小さいうちに根っこから抜くのがオススメです。
根っこが大きくなってから抜くと抜いた後の土の処理が面倒になるので、こまめに抜きましょう。

第9位 オオアレチノギク

太めの茎が1本すーっと上に伸びて、茎の横から線状の葉をつけます。葉の両面には細かい毛が生えていて触るとすべすべしたビロード状です。

秋頃発芽してそのまま冬を越し、翌春にかけて急成長します。成長がとても早いので、気づいたら大きくなっていたり、種をたくさん飛ばして群生していたりします。一年草なので、根はそこまで強くなく、早く大きくなってたくさん種を飛ばして繁殖する「質より量タイプ」の雑草。


◯オオアレチノギク対策
大きいものだと1~2mにもなってしまいますので、抜くのも大変になります。
小さいうちなら根っこから比較的抜きやすいので、小さいうちに抜き取るのがオススメ。
大きくなってしまっていたら、成長点を切るように根元から刈り取りましょう。
除草剤も十分効果あります。

第10位 ゼニゴケ

苔の代表的存在のゼニゴケ。日が当たりにくい湿ったところや、地面に凹凸があってよく水たまりになってしまうような場所に生えてきます。
繁殖力がとても強く、ワンシーズンで大群落になることもあります。


◯ゼニゴケ対策
苔の一種なので、よくある雑草用の除草剤は効果ありません。地面にびっしりと生えるので、刈り取ったり抜いたりするのも一苦労…市販に苔専用の除草剤があるので、そちらがオススメです。中でもゼニゴケ専用のものもあるので試してみてください。

まとめ

今回ご紹介した雑草はたくさんある雑草のうちのごくごく一部です。種類も数えきれないくらいありますが、その数と同じだけ、増え方・生え方・強さ・生える場所などの特徴もたくさんあります。

お住いの地域やお庭の作り(日当たりや土質など)によってもよく生える雑草は違うでしょう。

自分のお家には何がよく生えていて、その雑草はどんな特徴があるのかを知っていると、少しでも効率よく雑草対策ができるようになると思います。

また、手が回らなくなった時は、雑草が生えにくく、生えても抜きやすい環境にすることも大切です。
例えば、最近人気の防草シートに砂利を敷く場合。防草シートの種類も様々。完全に草が生えなくなるわけではありません。防草シートとブロックの際(きわ)などに、草が生える事がありますし、種が飛んで来てシートの上に根を張ることもあります。ただし、格段に草が抜きやすくなり、管理も楽に。それぞれ商品によってのメリット、デメリットを確認することも大切です。

くれぐれも、お庭での作業の時は熱中症などには注意して、安全に作業をしてくださいね。

  • 施工事例集のご紹介
  • 最新事例集をプレゼント
ページの先頭へ戻る